Ma petite librairie-語学オタクな大学生の読書感想帳((φ(-ω-) | |||||||||||||||||||||||||
言:フランス語 難易度:★★★★ お勧め度:★★★★ あらすじ![]() 「時は、第二次世界大戦末期のドイツ。 いつ爆弾が落ちてくるか分からない状況の中、 列車を乗り継ぎ、コペンハーゲンへと向かう、 医師であり著者のセリーヌ、妻のリリ、そして猫のベベール。 水も食料もなく、亡骸が至る所に転がる、無情な光景。 途中、あるフランス人の婦人から、十数名の子どもたちを託される。 彼らは、白痴だった・・・」 大江健三郎の『静かな生活』で、何度も引用されていたので、 読んでみた ![]() セリーヌは、この作品を書き上げた後、 1日を過ごす前に、天に召されました。 小説というよりは、 セリーヌが自分の目で見たもの、感じたことを、 口語体で、わたしたちに語りかけるように書いているので、 記録文学(ドキュメンタリー)と言ったほうがいいかも ![]() 無数の亡骸、置き去りにされた赤ん坊、朽ち果てた建物、 止むことのない爆撃、全てが現実。 こんなにひどいことがあったなんて、ほんと痛ましい。 このことは、いくら時間が経っても、心に留めて置かないといけないと思う。 戦争用の兵器とか、核とか開発してる人、それに関係してる人に読んでほしーな。 自分の家族が、こんな目に遭ってもいいのかと。 一番心に残った言葉は、 cette énergie << hardi petit! >> dingue pas dingue me restera toujours... (このエネルギー「がんばれ、こどもら」の精神は、 頭がおかしくなろうが、なるまいが、いつまでも心に根付いているだろう。) 医師として、と云うよりは、一人の人間として、 彼らを励まし、いたわり、連れて逃げた、 セリーヌの心のあったかさには感服です ![]() | HOME |
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