『眉山』 著:さだまさし 

眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)
(2007/04)
さだ まさし

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お勧め度:★★


あらすじ
「東京の旅行会社に勤める、33歳の咲子。
小料理屋の女将として、女手一つで育ててくれた母、
龍子は、三年前パーキンソン病を患い、ケアハウスで療養していた。
しかし、梅雨に入った頃、母が末期癌で、もってひと夏であると知らされる。
徳島に戻って最期を看取ろうと決意した咲子の耳に、
母が“献体”を希望しているということが飛び込む。
母の決意の謎を追ううちに、一度も見たことのない父に辿り着き・・・」


2007年、映画化された作品

母、龍子の人情深い人柄や、一人前に子を育て、
最後まで自分の足で力強く人生を歩み切った姿には、
人として、凄く尊敬の念を抱く
苦労してはる人の言葉は、深いよなぁ

ただ、阿波踊りの力強さや、眉山の美しい情景は、
馴染みがないとなかなか想像し難いし、
物語の展開がサラサラと流れる小川みたいに、きれい過ぎて、
若干もの足りない感じは否めない
映画用の脚本と思って読んだら、うーんって感じはしないのかも

一番胸に来た、龍子の教えは、

孝行はね、親が生きているうち、じゃあ遅過ぎるんだよ。親がねえ、元気でいるうちにしなきゃあ駄目だよ
(P.150)

まだ間に合うかな
とりあえず、帰国したら就活頑張ります

暑くてムシムシする日に飲む、冷たーい麦茶みたいな作品

『解夏』 著:さだまさし 

解夏 (幻冬舎文庫)解夏 (幻冬舎文庫)
(2003/12)
さだ まさし

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お勧め度:★★★★★


あらすじ
「和=仲よくすること。まるくまとまった状態―“生きる”とは、
和を大切にし、支えあうこと。
忙しい生活を送っていると、文字通り、“心”を“亡くし”てしまい、
他者への気遣いや心配りを疎かにしてしまう。
そんな人々に贈る、心の処方箋・・・」


「サクラサク」他、生きていく上での大切なことを綴った、4作品の短編集。
表題作の「解夏」は映画化されたし、有名かも

どの作品を読んでも、言葉の温度が肌に感じられる程、丹念に描かれていて、
時折、まるで詩集を読んでいるかのように錯覚する、
美しくて繊細な言葉選びは秀逸
作者の人柄が反映されているんやろうなぁ

そんな言葉達が、じわじわと心に染み込んでいく感じなので、
傍らにハンカチを置いて読むことをお勧めします
自然と涙がこぼれてくる

読み終わったら、
どんなに辛いことや嫌なことがあっても、前を向いて歩いていきなと、
背中を押してくれたような印象を受けた
めちゃめちゃあったかい

一番胸に来た語りは、

生きることは、頭で考えるようには簡単ではないのだ。
(P.87:「解夏」より)

人生はゲームなんかじゃない。
壁にぶつかっても、リセット出来ない。

だからこそ、人を敬い、愛し、互いに支えあわないと行けないんだよね

家族みんなでつつく、二日目のおでんみたいな作品