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『メリーゴーランド』 著:荻原浩 

メリーゴーランド (新潮文庫)メリーゴーランド (新潮文庫)
(2006/11)
荻原 浩

商品詳細を見る

お勧め度:★★★★


あらすじ
「激務の職場を辞め、駒谷にUターン。公務員として勤め出して9年。
愛する妻とこども達と、のどかな田園都市で幸せを噛みしめていた啓一。
しかし、突然“負の財産”とも言われるほど赤字の、
市営の遊園地の再建を任される羽目に。
娘に“しょうしんもも”と呼ばれるほど気弱だが、いっちょガツンとやってやる。
そうして、閑古鳥が鳴く遊園地には、こどもたちの笑い声が戻ってきたのだが・・・」


いわゆる、税金の無駄遣いで建設された娯楽施設を批判する小説は、
よく目にしてきたけど、再建するっていうのは初めて

役所と民間企業の体質の違い、何でも“平等化”の市民運動
(例えば、運動会の徒競争を、事前のタイムに応じて組分けして、
あまり差のつかないレースを行う)の記述は詳細で、
良い感じに噛み砕いて書いてくれてるから、すごく分かりやすい
その分、それらの滑稽さもにじみ出てる笑
平等にしようとして、結局は区別という建前で差別をしてるんやもんね

後、戦闘ヒーローみたいに奮闘するお父さんの背中も素敵やけど、
一番の魅力は、ユーモアたっぷりの描写
“老猿に背広を着せた理事長”、“日焼けじわの深いじゃがいものような顔”、
“披露宴の叔父叔母席から、叔母を抜いた感じ”などなど、ぷっと吹き出してしまう
それでいて、ラストは少女漫画並みにロマンチック
いやらし笑

一番気に入った、“父ちゃん”の決意は、

誰かが豆を植えないと、千年たっても実らない稲しか生えてこないから。
(P.353)

腐りきった体制を改革するっていう、勇気や挑戦する精神は大事
やる前から諦めてたら、何も始まらんもんね

仕事帰りのビールのように、ちょっと苦いけど元気をくれる作品
[2008/05/31 03:34] キラキラ系 荻原浩 | TB(0) | CM(0)

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