『噂』 著:荻原浩 

噂 (新潮文庫)噂 (新潮文庫)
(2006/02)
荻原 浩

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お勧め度:★★★★★


あらすじ
「香水の新ブランドのキャンペーンとして、渋谷でスカウトした女子高生に、
こんな噂を広めさせた。
“真っ黒なコートを着た、レインマンっていう男が、女の子の足首を切って、
持って行っちゃうの。でもね、ミリエルをつけてると、狙われないんだって。”
効果はバツグンで、香水は大ヒットするが、噂は都市伝説から現実となり、
足首のない少女の遺体が発見され・・・」


昔から、「人の口に戸は立てられず」と言われているように、
ネットが普及した今でも、“噂”の力は、まだまだ衰えてないんやろうね
噂を聞いて、心の中で想像して、怖くなって、誰かに話したくなる衝動は、
どんな欲望よりも強いものなのかもしれない
都市伝説が、その良い例
それをまとめた本を出しはった、芸人さんもいたし

物語としてはそれを主題に、本庁から退いたベテラン刑事の小暮と、
エリート女性警部補の名島のコンビが、
事件の謎を解く推理小説
2人のやりとりは、重たい雰囲気を程よく和ませてくれる
このコンビで新しい事件に挑戦してほしいなぁ

勘の鋭い人は、中盤あたりで“少女殺し”の犯人の目星がつきそうやけど、
ラストは胸をえぐられると思う
もしかしたら、気づかずに読み終わってしまうかもしれないから、
“女子高生の流行りの言葉”に注意を払って読んでいってみて下さい

後は、人間の心の奥底に眠っている欲求の恐ろしさかな。
いくら親しい人でも、心の中までは透けて見えないしね
そんなことを言ってる、一文が、

いちばん恐ろしいのは、人間が心の中で見ている風景だ。
(P.123)

それを映像化する機械があったらなんて、考えたくもないなぁ。。
あー、当分、ペティギュア塗れへんわぁ

激辛トムヤンクンみたいな作品
[2008/06/07 00:46] ずーん系 荻原浩 | TB(0) | CM(0)

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