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『憎悪の依頼』 著:松本清張 

憎悪の依頼 (新潮文庫)憎悪の依頼 (新潮文庫)
(1982/09)
松本 清張

商品詳細を見る

お勧め度:★★★★

あらすじ
「“金銭貸借”・・・犯人の自供により、それが殺人の原因ということになっている。
たった九万円で友人を殺める―短絡的な犯行。
しかし、本当の原因は、人の心の闇に巣食う、ドロドロした負の感情に根ざしていた
・・・表題作『憎悪の依頼』を含む、全十編の味わい深い短編集。」

一口に“ミステリー”と言っても、色んなタイプがあるけど、
この短編集は、それら全てを網羅している、と言っても過言ではないと思う

犯人が隠された動機を語る、『憎悪の依頼』
名画の贋作の製作者を探る、『美の虚像』
写真に映し出された偽装トリックを暴く、『すずらん』
実の父親殺害の自己満足と家族の憤慨を記した、『女囚』
登攀の唯一の証人の秘密を守りぬき、陰に堕ちた男が語る、『文字のない初登攀』
幼いころの憧憬と淡い恋心を描いた、『絵はがきの少女』&『大臣の恋』
GHQ制圧下の報道規制を書いた、『金環食』
何の親しみも感じられない、亡き父の思い出を巡る、『流れの中に』
服役囚で、同性愛に目覚めた青年の目から見た刑務所院の、
悪しき実態を皮肉めいて記した、『壁の青草』

各作品に、悲壮感が漂い、著者の“ペシミズム”が細部にまで行き届いていて、
この「救われない感じ」が好きな人にとっては、たまらないかも

一番胸を打たれた行は、

実のならない苗木に肥料をやっても、それはムダだ。そのムダをぼくはくり返しているこっけいな人間ではなかろうか。しかし、人生が初めから終わりまでムダな肥料のやりずくめでなに一つ実がならないとすれば、それはそれでまたよいのだ。
(P.282~283)

“生きている”、それだけで十分なんよね

[2008/09/01 22:18] ずーん系 松本清張 | TB(0) | CM(0)

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