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『柔らかな頬』 著:桐野夏生 

柔らかな頬柔らかな頬
(1999/04)
桐野 夏生

商品詳細を見る

お勧め度:★★★★★

あらすじ
「有香がいなくなった―北海道の人里離れた別荘地で、
五歳の少女が忽然と姿を消した。まるで神隠しのように。
懸命な捜索も空しく、四年の月日が流れた。
その間、家族はもちろん、関わった全ての人々の人生の歯車が、
少しずつ乱れて行き・・・」

1999年、第121回直木賞を受賞し、2000年にドラマ化された作品

少女の失踪―単純にその犯人探しをするのではなく、
事件が起こるまでと、その後の四年間の残された関係者の人間像や生い立ち、
軋轢や苦しみを緻密な情景描写と共に書き連ねている。
印象的なのは、少女の母であるカスミと水の関係性
海辺の小さな町で育ったのに、「水」に恐怖を感じるカスミの心には、
常に現実からの「逃避」が存在しているように思う。

また、有香が連れ去られる情景を夢の中で見る場面が何度かある。
(カスミと元刑事の内海)
その都度犯人が違うのだけれど、どれもリアリティがあって、
背筋が凍る
結局、最後の最後まで犯人は誰なのか、有香はどうなったのか分からないが、
人間の心の闇の奥深さを、改めて思い知らされる
個人的には、凄く読みがいのある作品

一番心に刺さった一文は、

「自分を嫌いなうちは本当の幸福は訪れないんだよ」
(P.93)

自分自身を好きでいられたら、現実から目を背けずに済むのかもしれないなぁ
[2009/01/09 19:22] ずーん系 桐野夏生 | TB(0) | CM(0)

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