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『海』 著:小川洋子 

海 (新潮文庫)海 (新潮文庫)
(2009/02)
小川 洋子

商品詳細を見る

お勧め度:★★★★

あらすじ
「現実に居場所を見つけられなくなった青年、
遠い青春の恋、欠けてしまった活字、
声が出ない少女、思い出に題名をつける老人
―今は失われてしまった‘何か’に対する愛を込めた、
心にやさしい短編集・・・」

わたしにとって「海」のイメージは、「神秘的」
潮の満ち引きがあり、多種多様な生物が住む、不思議な世界。
そんな題名を授けられた作品集だから、
ひとつひとつの物語が、色んな表情で読む人を魅了する
幻想的な楽器や、登場人物の一風変わった職業や人となりが、
いいアクセントになってる。

中でも気に入った物語は、「ひよこトラック」ひよこ1
町にたったひとつだけあるホテルのドアマンとして、
四十年近く勤め続けている男の新しい下宿先には、
七十の未亡人とその孫娘がいた。
少女は六歳だったが、母親を亡くしたショックで声が出なくなっていた。
そんな少女と男の「言葉」を媒介としない交流の鍵は、‘ひよこトラック’
ピンクや黄緑やブルーに染められたひよこ達を荷台に乗せたトラックが通る度、
二人は目で「会話」するようになる。
ココロの声が懸け橋となって、距離が縮まってゆく。
そして迎えたラストシーンは、本当に美しい
まるで一枚の絵画みたい

一番心に残った行は、

「とにかく、遠い場所に、たとえ一瞬でも自分のことを思い出してくれる人がいるなんて、うれしいじゃありませんか。そう思えば、眠れない夜も安心です。その遠い場所を思い描けば、きっと安らかに眠りにつけます」

(P.48)

心がつながっていれば、距離なんて関係ない。誰かを思う気持ちは、何よりも尊いものだから
[2009/05/16 23:34] キラキラ系 小川洋子 | TB(0) | CM(0)

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